脳の学習
2014年12月26日
健康まめ知識
健康まめ知識
みなさんの中には、長い間痛みがあって辛い経験をされた方もいらっしゃると思います。
ところで、なぜ痛みが長引くようなことがあるのでしょうか?
大きく分けて二つのケースが考えられます。一つは、何らかの原因で患部周辺の筋肉が異常緊張し続けている場合。もう一つは、脳がその痛みのある状態を覚えてしまっている場合があります。
ちなみに私たちはこの後者の事を『脳が学習する』と言っていますが、みなさんの頭の中で?と思った方も多いと思いますので、より深く掘り下げていきます。
実は長い間痛みがあると、その状態が脳に刷り込まれていき、記憶していってしまいます。たとえ『痛みのある状態』が良くないと解っていても、正しいと誤認してしまっているのです。そして、施術でいくら痛みが取れたとしても、その学習のせいで時間が経つと元の状態に戻ろうとする働きが起きます。しかし、脳は実際には『痛みのない状態』が正しい事だと深いところでは解っているので、施術を繰り返して『痛みの無い状態』を何度も体験させていくと、今度は逆にその状態を学習していくのです。
このような事が脳の中で起こっているんですね。
というわけで、長い間の痛みを取るために大切な事は、施術を繰り返して良い状態を学習させていくとともに、出来るだけ痛みが出る動きを避けることです。例えば、痛みを確認しないようにすることです。
早期回復に向けて『脳』が『良い状態』を学習できるようにしていきましょう☆