自己防衛本能について
健康まめ知識
今日は自己防衛本能について。
少しマニアックで、ややこしい話ではありますが、かなり重要なことです。身体に興味がある人は、ぜひ読んでみてください♪
まず、防衛本能とは一体何でしょうか?
人間を含め、動物に備わっているものですが、簡単に言うと「危険回避するためのスイッチのようなもの」です。
このスイッチが入ると、その瞬間に、危険を回避するためのなにかしらの反応が出るわけです。
では、どんな反応が出るのでしょうか?
例えば、急にボールが飛んできた場面を想像してみましょう。
「危ない!」と思うと同時に、身体を丸め(顔と胴体を守り)、ぐっと力を入れた状態になると思います。
時と場合によって様々ではありますが、一般的に血管や筋肉は収縮し、身体を丸め、内臓を守ろうとします。
つまり、身体が緊張するわけですね。
次に痛みと防衛本能の関係について。
まず痛みは主に、何かきっかけで傷める場合や、日常的に負荷が掛かりその負荷があるラインまでくると「痛み」として現れます。
「痛み」とは「それ以上負荷をかけないで!」という警告信号です。
「痛み」に対して脳は「危険」と判断してしまうので、防衛本能のスイッチが入ります。
すると周辺の筋肉に緊張が生じ、更に「痛み」が出てきて、スイッチがまた起動・・・というような「痛みのスパイラル」を引き起こしてしまいます。
では、どうすればいいのか?
簡単です。
ここで防衛本能に着目しましょう。防衛本能が起きなければ、緊張もおこらず、痛みのスパイラルを断ち切ることができます。
なので痛くないように(防衛本能のスイッチが入らないように)生活すれば自己治癒力によって自然と痛みはなくなります。
しかし、そうは言っても早く回復させたいケースや、安静にしていても全く回復しないケースももちろんあります。
その場合はどうすればいいのか?
防衛本能のスイッチが入らないよう、柔らかくやさしく触ったりゆらすことによって筋肉の緊張を効率よくゆるめ、痛みを早く回復させることができるというわけです。
痛みのスパイラルにはまっていたり、身体が弱っている時は、危険回避の感覚が強くなってしまいます。
この状態では、”押す”揉む”叩く”といった刺激が、脳が「危険」と判断しやすいので、先に述べた防衛本能のスイッチが入ってしまいます。
その瞬間は刺激により感覚がマヒし、痛みが楽になったような感覚もあったりしますが、実は筋肉は緊張を強めてしまいますので、症状が改善されなかったり、悪化したりするケースもあります(揉み返しもこの一種)。
「良薬口に苦し・・・」なわけではありません。
より効率よく、身体を回復させていってあげましょう☆