「アイシング」について
今日はその「アイシング」についての考察です☆
寒い季節、基礎トレーニングが盛んな時期ですね。同時に、寒いと怪我が起こりやすいです。
いろいろな場面で、いろいろな方法があるのですが、基本は「冷やす」ことを指します。
スポーツで捻挫をしたり、打撲をした時によくアイシングをしますが、さて、実際どうなのでしょうか?
結論から言いますと、アイシングは本当に必要な時以外はやらないほうがいいです。
なぜ?と思いますよね。少し掘り下げてみましょう。
いろいろな 場面はありますが、今日は受傷時を想定してみましょう。
アイシングの効果は大きく分けて二つあります。
①止血
②痛み感覚を一時的にマヒさせる
受傷時、内出血が生じる場合にはアイシングは止血のためにとても有効です。また、痛みを一時的に麻痺させることで少し楽になりますよね。
しかし、ここにはいくつか落とし穴があります。
まず、冷やすことにより筋肉が収縮、緊張します。それによって血管も収縮し、血流が悪くなります。結果として新陳代謝が低下。当然回復は遅くなります。また、一時的に感覚を麻痺させても、根本解決にはなりません。さらに冷やすことにより、筋肉の緊張は強くな ってしまいます。
なので、必要以上にやることはかえって逆効果になります。
ちなみに、アイシングをすることは痛みを麻痺させ「動けるようにする」事が目的であり、その場の応急処置です。
アイシングを提唱しだした人も、必要以上にアイシングすることは良くないと言っているそうです。
考えると、やってしまいがちな、「長時間、長期間のアイシング」はかなり危険ですよね(^_^;)
実際、肉離れや捻挫で来院される方の多くが、「冷やして安静にしていても全く痛みが引かず、場合によっては悪化して」来院されます。
この場合はつまり、筋緊張が痛みを引き起こしているんですね。
このような痛みの場合も、受傷時もそうなのですが、実は筋緊張を解消させていくことがとても大事で、その方が痛みも早く引き、さらに早期回復につながります。
ちなみに、せるり療法での受傷時の冷やし方は、常温の水でぬらしたタオルを患部に3時間ほど当てます。一般的に行われている氷やアイスノンなどで冷やすことは控えましょう。
みなさんも、受傷時には適切な処置を施し、悪化させないように気をつけていきましょう☆