ストレスについて
今日は、ここ数年で話題になっている、ストレス性疾患について。
近代化が進むにつれて、生活の中でのストレスの種類や量が変わってきたと言われています。また、ストレスに伴う疾患がたくさん持ち上げられるようにもなってきました。
ストレス性のものでよく言われるのが、肩こりや頭痛、便秘、生理痛、自律神経の失調、うつ病など他にも多々あります。
さて、なぜストレスによってこのような疾患が出てくるのでしょうか?
ここでいうストレスとは、精神的なストレス意味しますが、そのストレスが直接症状を引き起こすかというと、そうではありません。
その理由の一部を掘り下げてみましょう。
人間は、外敵から身を守るために自己防衛本能が備わっています。これは、さまざまな刺激を、脳が「安全か危険か」を判断して、それに応じた反応を
身体に反映させます。危険と判断した時には、筋肉を緊張させ、血管を収縮させ、身体を丸め、危険を回避しようとします。
ただ、脳は肉体的なストレスと精神的なストレスに対し、同じように防衛反応を起こしてしまいます。ここが重要な点。肉体的なことも精神的なことも、脳にとっては同類の「危険」なわけです。
つまり
・精神的なストレスがあった場合、脳が「危険」と判断する。
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・危険と判断することにより、防衛反応として、外敵から身を守るために身体を丸め、筋肉を緊張させる。
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・常にストレスにさらされることにより、防衛反応が解除されず、筋肉は緊張状態を持続してしまう。
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・筋肉の緊張の箇所や度合いにより、骨格が歪み、様々な種類の疾患がでてくる。
先にも述べましたが、肉体的にも精神的にもストレスを感じた時には、人間は身体を丸めてしまいます。
この状態は肋骨が自由に動きにくいので、肋骨内の内臓器官が常に圧迫を受ける状態になってしまいます。
さらに、丸まった状態が持続すると、その形で筋肉が固まってしまい、さらに肋骨が動きにくくなります(肺も圧迫されるため、呼吸が浅くなり、酸素供給力も低下します)。
こうなると、肋骨内の内臓器官の働きが弱くなり、代謝も落ちていき、自己免疫力、回復力が低下します。また、肺の能力も低下するため、脳の酸欠もおこりやすくなります。
もちろん、さまざまな疾患にもかかりやすい身体になってしまいます。
では、どうすればよいのか?
早期回復を図るためには、負担の根源であるストレスを軽減することと、具体的に身体を変化させていくことが大切になっていきます。
環境を変えられずストレスを軽減する事が難しいケースもありますが、身体を楽にする事で精神的にも楽になり回復に向かいます。
身体は心の器。器がぼろぼろになっていると、心が回復するゆとりがありません。逆にしっかりとした器にはどんな心も入ることができますし、そのぶん心の回復もしやすくなります。
心に対しては、その人その人に様々な事情がありますので、適切なケアをすることは容易ではありません。
しかし、身体はストレスの種類に関係なく改善することが可能です。
健全な精神は健全な肉体にやどるとはよくいったものです。
ストレスの多い現代社会ですが、身体を健康に保つことで、心身ともに強く生き抜いていきたいものです。
せるり療法では、どんなに身体が弱っていたとしても、負担を一切かけずに、筋肉、骨格、自律神経を効率よく整えていき、症状の早期回復を目指します。