膝の痛みが強くなる時

膝の痛みでご来院されているお客様、初回に来られた時は歩くだけで痛かったのですが、最近は正座も出来るようになってきています。まだ長時間の正座は無理なので毎日少しずつ正座をする練習をされています。

ところが、数日前から正座の練習をいつもと同じようにすると膝回りと足首に今までにない痛みが出てくるとのことでした。

よくお話を伺うと数日前、出先で床に座って食事をする際に膝をかばうような座り方をしたとのことでした。正座を少し崩して足を横に出すように座り、かつ膝を床に着かずに浮かせている状態とのことでした。(よく「お姉さん座り」とか「横座り」という座り方です)

その座り方をしていると、その時は直接膝に痛みを感じなかったとのことです。
しかし実際には痛みを出さないように、下肢全体に力を入れて膝を床から浮かせていたので負荷がかかってしまい、その結果、脚全体に緊張が出て正座の練習の際にいつにない痛みが出てしまったということです。

どんな症状でも痛みが減ってくると身体の可動範囲が増え、色々な体勢が取れるようになってきます。その時は無意識のうちに身体を動かしすぎたり、無理な姿勢をしてしまいやすい時でもあります。

皆さんの症状が改善してきて、生活の中で「できる」ことが増えていくことは私たちとしてもとても嬉しいことです。

ですが、改善している途中の身体はまだ身体を守ろうとする防衛本能が強く働き筋肉の緊張がでやすいので、良くなってきている時ほど無理しないよう心掛けるようにしましょう。

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