「肉離れ」について
「肉離れ」についてのお話です☆
運動している人もしていない人も、肉離れになることはたまにあります。スポーツ時以外にも、普通に歩いていたり、走ったり、階段の上り下りでもなる可能性は潜んでいます。皆さんは肉離れをしたことありますか?
この肉離れ、まずどういうものなのでしょうか。
筋肉は繊維状になっております。その筋繊維が急激な収縮に耐え切れず、部分的に繊維方向に沿って「裂ける」状態を言います。
ものすごく痛いです。まともに肉離れになると、触れるだけで激痛がはしります。歩くことすらできないくらいにも。
通常の整形外科での処置は、
・アイシング(冷却)
・固定、安静
・痛みどめ
・湿布薬
が一般的。
しかし、適切な処置を施すと、2週間ほどで回復することが可能になります。
ではどうするのか?
処置方法は、「筋肉を柔らかく」して、「傷口をくっつけていく」ことです。
一般的に受傷時には、周りの筋肉が防衛反応によりしっかりと固くなり、患部を守ろうとします。しかし、固まったままだと当然傷口はうまく閉じることができません。傷口が閉じている状態では痛みはなくなるのですが、傷口が開いてしまうと痛みが出てしまいます。痛みがでると防衛本能により緊張が生じ、さらに傷口が閉じにくくなり、また痛みを生じます。
よく、ここで「冷やす」のですが、これもまた危険な場合もあり、冷やすことにより筋肉が収縮し、回復しにくい状態になります。(冷却は止血目的で、濡れタオルを患部に3時間ほど当てる程度が効果的です)
このような痛みのスパイラルに陥ってしまうと、安静にしておくだけでは時間がかかってしまいます。
さらに、固定してしまうと筋肉はその状態を維持しようとしてしまい、硬直、収縮につながり、リハビリが必要になってきます。
一方、適切に筋肉を柔らかくすると傷口が閉じやすくなり、閉じてしまえば痛みは生じないので、状態により、ある程度動くことは可能になってきます。結果、固定しなくてすむので、リハビリもいらず、早期の回復につながります。
肉離れにかぎらず、人間には防衛反応があるために「危ない」と脳が感じると、筋肉を収縮させてしまいます。
そして過剰に収縮した筋肉が原因となり、痛みを生じたり、骨格をゆがませたりしてしまいます。さらにその痛みにより防衛反応が働いてしまうという状況を、人間は自らつくっていまいます。
このような一面からも、防衛反応の網目をかいくぐって筋肉の緊張を解いていくことは、さまざまな症状の回復のための重要なポイントになると考えています。