捻挫が治ったのに違和感が残る本当の理由|靭帯だけが原因ではありません
「捻挫をしてから1か月以上経つのに違和感が残る…」
「歩けるようにはなったけれど、走ろうとすると不安がある」
「病院では『もう治っています』と言われたのに、何となく足首が気になる」
このようなお悩みでご相談いただくことがあります。
捻挫というと、
「靭帯が傷ついたケガだから、靭帯が治れば元通りになる」
と思われがちです。
もちろん受傷直後は、靭帯や周囲の組織の損傷が大きく関係しています。
しかし実際には、
靭帯がある程度回復しているにもかかわらず、
違和感や動かしづらさ、不安感が長く続いてしまう方も少なくありません。
では、なぜそのようなことが起こるのでしょうか?
捻挫とは?
捻挫とは、関節に強い力が加わることで、靭帯や関節包などを傷めてしまうケガです。
特に足首では、足首を内側へひねった際に外側の靭帯を損傷するケースが多く、痛みや腫れ、内出血を伴うことがあります。
受傷直後は傷ついた組織を守ることが最優先です。
そのため、損傷の程度によっては固定や安静が必要になります。
靭帯が治っても違和感が残る本当の理由
私たちの身体には、ケガをすると「これ以上悪化させないように守る働き」が備わっています。
これを防御反応といいます。
防御反応そのものは、とても大切な働きです。
しかし、この反応が回復後も残ってしまうと、違和感や動かしづらさにつながることがあります。
例えば、身体は
「またこの方向へ動いたら危ない」
と判断すると、無意識に足首を守ろうとします。
すると、
・足首周囲の筋肉が緊張する
・関節の動きが小さくなる
・体重の乗せ方が変わる
・動かすことに不安を感じる
このような変化が起こります。
さらに筋肉や筋膜の滑走性が低下し、それぞれが協調して動きにくくなることで、本来のスムーズな足首の動きが失われてしまいます。
その結果、本来であれば自然に動くはずの足首がスムーズに動けなくなり、身体全体のバランスも崩れやすくなってしまいます。
そのため、
「痛みはほとんどないのに違和感だけが残る」
「走ろうとすると怖い」
「また捻ってしまいそうな気がする」
という状態になってしまうことがあるのです。
放置すると足首以外にも負担が広がることがあります
足首をかばった歩き方が続くと、その影響は足首だけではありません。
歩き方や身体の使い方が変わることで、
膝や股関節、骨盤、腰などへ少しずつ負担がかかってしまうことがあります。
また、
「また捻るかもしれない」
という不安から、本来できる動きまで制限してしまい、
スポーツ復帰が遅れたり、捻挫を繰り返しやすくなってしまうこともあります。
大切なのは「靭帯」だけを見ることではありません
違和感を改善するためには、
靭帯だけを見るのではなく、
身体全体の動きや、足首を守ろうとしている防御反応まで考えることが大切です。
足首だけではなく、
周囲の筋肉や関節がスムーズに連動して動ける状態になることで、
歩きやすさや走りやすさだけでなく、
「また捻りそう」
という不安も少しずつ減っていきます。
まとめ
捻挫は、
痛みがなくなれば終わりではありません。
違和感や動かしづらさが残っているということは、
傷が残っているというよりも、
身体が足首を守ろうとしているサインなのかもしれません。
「もう治っているはずなのに…」
と我慢し続けるのではなく、
身体全体の動きにも目を向けることで、
より安心して日常生活やスポーツへ復帰できる可能性があります。
せるり療法院では、捻挫による痛みだけではなく、
身体全体のバランスや動き、防御反応にも着目しながら施術を行っています。
捻挫後の違和感や動かしづらさでお困りの方は、お気軽にご相談ください。
