捻挫を何度も繰り返す本当の理由|靭帯だけが原因ではありません
「また同じ足首を捻挫してしまった…」
「何度も同じところを痛めてしまう…」
「靭帯が伸びてしまったから仕方ないと言われた」
このようなお悩みでご相談いただくことがあります。
捻挫を繰り返すと、
「靭帯が弱くなったから」
「筋力不足だから」
と思われがちです。
もちろん、それらが関係している場合もあります。
しかし実際には、
身体が足首を守ろうとする働きが残っていることで、
捻挫を繰り返しやすくなっているケースも少なくありません。
では、なぜそのようなことが起こるのでしょうか?
身体は「また捻挫しないように」守ろうとします
私たちの身体には、ケガをすると「これ以上悪化させないように守る働き」が備わっています。
これを防御反応といいます。
防御反応は、傷ついた組織を守るためにはとても大切な働きです。
例えば、一度捻挫をすると身体は、
「またこの方向へ動いたら危ない」
と学習します。
すると無意識に、
・足首周囲の筋肉を緊張させる
・関節の動きを小さくする
・体重の乗せ方を変える
・足首をかばう歩き方になる
このような変化が起こります。
これは身体が足首を守ろうとしている自然な反応です。
守っているはずなのに、なぜ捻挫を繰り返すのでしょうか?
ここが大切なポイントです。
身体は「また捻挫しないように」と守っているつもりなのに、その守る反応が続きすぎることで、かえって捻挫を繰り返しやすくなることがあります。
本来、足首は歩く・走る・ジャンプ・方向転換など、さまざまな動きに合わせて柔軟に動く必要があります。
しかし、防御反応が続くことで足首の動きが制限されると、本来であれば足首で吸収できる衝撃やバランスの変化をうまく処理できなくなってしまいます。
すると身体は、その不足した動きを膝や股関節、体幹など別の部位で補おうとします。
その結果、
少しの段差や方向転換でもバランスを崩しやすくなり、
再び捻挫を起こしてしまうことがあるのです。
足首だけではなく、身体全体の連動が大切です
足首は、骨だけで動いているわけではありません。
筋肉や筋膜、関節が滑らかに動き、お互いに協調しながら身体全体が連動することで、はじめて安定した動きができるようになります。
しかし、防御反応が続くと、
筋肉や筋膜の滑走性が低下し、
それぞれが協調して動きにくくなります。
すると身体全体の連動性も低下し、
バランスを崩しやすくなってしまいます。
つまり、
捻挫を繰り返す原因は、
靭帯だけではなく、
身体全体の動きにもある場合があるのです。
本当に大切なのは「筋力」だけではありません
捻挫を繰り返さないためには、
筋力を鍛えることも大切です。
しかし、それだけでは十分ではありません。
まずは身体が
「もう守らなくても大丈夫」
と安心できる状態をつくり、
足首だけでなく身体全体が自然に連動して動ける状態を取り戻すことが大切です。
そうすることで、
歩く・走る・ジャンプする・方向転換するといった動きもスムーズになり、
結果として再発予防につながっていきます。
まとめ
捻挫を何度も繰り返してしまうと、
「靭帯が弱くなったから仕方ない」
と思ってしまう方も少なくありません。
しかし実際には、
身体が足首を守ろうとする防御反応が残ることで、
本来のスムーズな動きが失われ、
再発につながってしまうことがあります。
せるり療法院では、
足首だけを見るのではなく、
身体全体の動きや連動性、防御反応にも着目しながら施術を行っています。
「何度も同じ足首を捻挫してしまう」
「再発を繰り返してしまう」
そんな方は、一度身体全体の動きを見直してみることをおすすめします。
