良くなっていた腰痛や膝痛がぶり返すのはなぜ?秋の寒暖差と身体の回復力の関係
「ずっと腰の調子が良かったのに、突然ぎっくり腰になってしまった…」
「順調に膝が曲がるようになっていたのに、また曲がりにくくなってきた…」
「特に無理をした覚えもないのに、最近なんとなく身体の調子が悪い…」
最近、せるり療法院では、このようなお悩みで来院される方が増えています。
中には、数年間ぎっくり腰を起こしていなかった方が久しぶりに再発してしまったり、順調に回復していた膝の動きが一時的に悪くなってしまったりするケースもあります。
お話を伺っても、生活習慣が大きく乱れているわけでもなく、仕事や運動で特別な負担が増えたわけでもありません。
それなのに、なぜ身体の調子が悪くなってしまうのでしょうか?
実は、最近の気候や睡眠の状態も関係しているのかもしれません。
いつもと同じ生活なのに、なぜ痛みが出るの?
身体の痛みというと、
「重いものを持ったから」
「運動をしすぎたから」
「無理な姿勢を続けたから」
といった、身体にかかる負担を原因として考える方が多いと思います。
もちろん、それらも痛みが出るきっかけの一つです。
しかし、身体の調子は、外からかかる負担だけで決まるわけではありません。
例えば、同じ距離を歩いたり、同じ時間仕事をしたりしていても、十分に休めている日と、疲れが残っている日では、身体の感じ方が違うことがありますよね。
つまり、身体にかかる負担がいつもと同じでも、その負担を受け止める身体の状態は、毎日同じとは限らないということです。
そして、その身体の状態に影響するものの一つが「睡眠」です。
秋の寒暖差が睡眠に影響している?
最近は朝晩が冷え込む一方で、日中は暖かい日もあり、気温の変化が大きくなっています。
私自身も最近、寝ていると暑くなって布団をはいでしまったり、逆に寒くなって布団をかけ直したりすることがあります。
「しっかり寝たはずなのに、なんとなく疲れが残っている…」
そんな感覚をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実際、寝室や寝具の温度環境は睡眠の質に影響することが知られています。
暑すぎたり寒すぎたりすることで、眠りが妨げられる場合があるのです。
睡眠は、身体の疲労回復や健康維持にとって大切な時間です。
そのため、睡眠の質が低下していると、普段と同じ生活を送っていても、疲れが十分に抜けていない可能性があります。
ただし、寒暖差そのものが腰痛や膝痛を直接引き起こすとは限りません。
大切なのは、気候の変化によって睡眠や体調が影響を受け、それが身体の不調につながっている可能性もあるということです。
痛みが戻った=身体が元通りに悪くなった、ではありません
ここで、ぜひ知っておいていただきたいことがあります。
それは、一度良くなった痛みが再び出たからといって、これまでの回復がすべて失われたわけではないということです。
例えば、当院では最近、順調に膝が曲がるようになっていた方が、再び曲がりにくくなって来院されることがあります。
ご本人としては、
「せっかく良くなっていたのに、また悪くなってしまった…」
と、とても不安になりますよね。
しかし、実際に身体の状態を確認して施術を行うと、比較的すぐに以前の良い状態に戻る方もいらっしゃいます。
このようなケースでは、必ずしも膝の組織の状態が以前の悪い状態に戻ったとは限りません。
一時的な疲労や筋肉の働き方、関節の動きの変化などが関係している可能性も考えられます。
もちろん、痛みの原因は人によって異なりますし、新たな損傷が起きていないかを確認することも大切です。
ただ、痛みが出たことだけで「また振り出しに戻ってしまった」と考える必要はないのです。
身体の状態には、良い日もあれば、少し調子の悪い日もあります。
回復は、いつも一直線に進むわけではありません。
少し調子が落ちることがあっても、それまで積み重ねてきた回復がなくなってしまったとは限らないのです。
調子が悪い時こそ、頑張りすぎないことが大切
では、最近なんとなく身体の調子が悪いと感じている方は、どうすればよいのでしょうか?
まずおすすめしたいのは、いつも以上に頑張ることではなく、身体が回復しやすい環境を整えてあげることです。
① 寝室の温度や寝具を見直す
この時期は、寝る時にはちょうど良くても、夜中や明け方には寒くなることがあります。
薄手の掛け布団を一枚追加したり、室温を調整したりして、暑さや寒さで目が覚めにくい環境を作ってみましょう。
② 疲れている日は無理をしない
いつもと同じ運動量でも、疲労が残っている日には負担が大きく感じられることがあります。
そんな日は、運動量を少し減らしたり、休息を優先したりすることも大切です。
ただし、必要以上に安静にするのではなく、痛みの状態に合わせて無理のない範囲で身体を動かしましょう。
③ 痛みが出たからといって、無理に伸ばさない
身体が硬くなったり、関節が動きにくくなったりすると、ついストレッチで強く伸ばしたくなるかもしれません。
しかし、痛みを我慢して無理に伸ばしたり、強く揉んだりすることで、かえって症状が強くなる場合もあります。
特に痛みが出ている時は、無理に動きを広げようとせず、身体の反応を確認しながら優しく動かすことを意識してみてください。
疲れが抜けていないだけなので、無理にストレッチや運動などをせず、昼寝をしてみるのもおすすめです。
なお、強い痛みや腫れ、しびれ、力の入りにくさなどがある場合や、症状が続く・悪化する場合には、気候や疲労のせいと決めつけず、医療機関で相談することも大切です。
まとめ|身体の調子が悪い時も、焦らなくて大丈夫
せっかく良くなっていた腰痛や膝痛が再び出てくると、不安になるのは当然だと思います。
「また最初からやり直しなのかな…」
「このまま悪くなってしまうのかな…」
そんなふうに感じる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、身体の調子は毎日一定ではありません。
睡眠や疲労、日々の生活環境など、さまざまな要因によって変化します。
そして、一時的に痛みや動きが悪くなったとしても、それまでの回復がすべて失われたとは限りません。
大切なのは、痛みが出たことだけに目を向けるのではなく、今の身体がどのような状態なのかを知ることです。
最近、以前より身体の調子が悪いと感じている方は、まず睡眠や休息の状態を少し振り返ってみてください。
必要以上に不安にならず、今の身体に合った過ごし方を心がけていただければと思います。
せるり療法院でも、一人ひとりの身体の状態を丁寧に確認しながら、無理なく動ける身体づくりをお手伝いしています。
季節の変わり目、どうぞ身体を大切にお過ごしください😊
