夏の終わりに腰痛・肩こりが増えるのはなぜ?残暑で身体に起こる変化とは
「夏の終わりになって、なんとなく腰が重い…」
「最近、肩こりがひどくなった気がする…」
「しっかり休んでいるはずなのに、朝から身体がだるい…」
まだまだ暑い日が続く夏の終わり。
この時期になると、腰痛や肩こり、身体のだるさなどを感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「夏の疲れが出てきたのかな?」
「冷房で身体が冷えたからかな?」
もちろん、それらが身体の状態に影響することもあります。
しかし、夏の終わりに感じる身体の不調は、一つの原因だけで起きているとは限りません。
実は、暑い夏を過ごす中で起きたさまざまな変化が少しずつ積み重なり、身体がうまく回復できていない可能性もあります。
今回は、夏の終わりに腰痛や肩こりが気になりやすくなる理由と、残暑を元気に乗り切るためのちょっとしたポイントをご紹介します😊
夏の終わりに腰痛・肩こりが増えるのはなぜ?
夏の終わりに身体の不調を感じると、
「暑さで疲れているから」
「冷房で身体が冷えたから」
と考える方も多いと思います。
しかし大切なのは、何か一つを原因と決めつけないことです。
暑い夏が続くと、
・冷房の効いた室内で過ごす時間が長くなる
・暑くて夜中に目が覚める
・外を歩く機会が減る
・汗をたくさんかく
・室内で同じ姿勢を続ける時間が増える
など、普段とは少し違った生活になりやすくなります。
一つひとつは小さな変化でも、それが何週間も続けば、身体への負担として少しずつ積み重なっていくことがあります。
つまり、
「夏の終わりになって突然身体が悪くなった」
というよりも、
「夏の間に積み重なった負担から、身体の回復が追いつきにくくなっている」
と考えたほうがよいケースもあるのです。
残暑の時期に身体へ負担がかかる5つの理由
では、夏の間にはどのような変化が起こりやすいのでしょうか?
代表的なものを5つ見てみましょう。
① 冷房の効いた室内で長時間過ごす
暑い夏に冷房は欠かせません。
熱中症を防ぐためにも、無理に冷房を我慢する必要はありません。
ただ、冷房の効いた室内で長時間過ごしていると、自然と身体を動かす機会が少なくなることがあります。
さらに、
「暑い屋外 → 涼しい室内 → 暑い屋外」
という環境の変化を何度も繰り返すことも、身体にとっては普段とは違った状況です。
大切なのは、冷房が悪いのではなく、その中でどのように過ごしているかです。
② 暑さで睡眠の質が低下しやすい
「暑くてなかなか寝つけない」
「夜中に何度も目が覚める」
そんな日が続いていませんか?
睡眠は、身体を回復させるための大切な時間です。
睡眠時間だけでなく、ぐっすり眠れているかどうかも身体のコンディションに影響します。
「ちゃんと寝ているのに疲れが取れない…」
という方は、夏の睡眠環境を一度見直してみてもよいかもしれません。
③ 気づかないうちに水分が不足する
夏は汗をかく量が増えるため、意識していないうちに水分が不足していることがあります。
特に冷房の効いた室内では喉の渇きを感じにくく、
「今日はあまり水を飲んでいなかった!」
ということもあります。
水分は身体のさまざまな働きに欠かせません。
一度にたくさん飲むのではなく、喉が渇く前から少しずつ補給する習慣をつけておきたいですね。
④ 暑さで活動量が減りやすい
真夏に、
「健康のために外をたくさん歩きましょう!」
と言われても、さすがに厳しいですよね😅
暑い日は外出を控えることも大切です。
その一方で、
外出しない
↓
歩く時間が減る
↓
身体を動かす機会が減る
という状態が何週間も続くことがあります。
夏の終わりになって少し涼しくなったからといって、急に運動量を元に戻すと、身体がその変化についていけないこともあります。
⑤ 同じ姿勢で過ごす時間が増える
暑い日は、冷房の効いた部屋でテレビを見たり、スマートフォンを使ったり、パソコン作業をしたりする時間も増えやすくなります。
問題なのは、座っていることそのものではありません。
長い時間、身体をほとんど動かさないことです。
同じ姿勢が続けば、身体の一部分ばかりに負担が集中しやすくなります。
腰や肩に違和感がある方は、
「最近、座っている時間が増えていなかったかな?」
と振り返ってみてください。
☝️ 今日からできるワンポイント
ここで一つ、簡単なことをやってみましょう。
1時間に一度、立ち上がって30秒だけ歩いてみてください。
部屋の中で構いません。
水を取りに行く。
トイレに行く。
ちょっと伸びをする。
それくらいでもOKです😊
「運動しなきゃ!」と頑張るより、まずは同じ姿勢を長く続けないことから始めてみましょう。
「夏の疲れ」だけではない?身体が守ろうとしている可能性も
ここまで、
冷房
睡眠
水分
活動量
同じ姿勢
などについてお話ししてきました。
大切なのは、これらを別々に考えすぎないことです。
身体はすべてつながっています。
夏の間にさまざまな負担が積み重なり、十分に回復できない状態が続くと、身体の滑走性や連動性、協調性などが低下することがあります。
すると、身体全体でうまく分散していた負担が、腰や肩など一部分へ集中しやすくなります。
そして身体は、それ以上負担がかからないように筋肉を緊張させたり、動きを制限したりして身体を守ろうとすることがあります。
これを当院では、身体の**「防御反応」**として考えています。
つまり、
「肩の筋肉が硬いから肩がこる」
だけではなく、
「身体を守るために肩の筋肉を硬くしている」
可能性もあるということです。
腰痛も同じです。
腰が痛いからといって、必ずしも腰だけに問題があるとは限りません。
だからこそ、痛いところだけを見るのではなく、
「なぜそこに負担が集中しているのか?」
を考えることが大切です。
夏の終わりにおすすめ!身体を回復させる3つの習慣
では、残暑の時期には何をすればよいのでしょうか?
特別なことをする必要はありません。
まずは次の3つから始めてみてください。
① 少しだけ身体を動かす
運動不足を取り戻そうとして、いきなり激しい運動をする必要はありません。
室内で軽く身体を動かしたり、暑さが落ち着いている時間帯に少し歩いたりするだけでも十分です。
大切なのは、
「たくさん運動すること」ではなく、「身体を動かす習慣を少しずつ戻すこと」
です。
② 湯船につかってリラックスする
夏は、
「暑いからシャワーだけ!」
という方も多いのではないでしょうか?
もちろん無理に熱いお風呂へ入る必要はありません。
体調に合わせて、心地よい温度の湯船につかり、身体も気持ちもゆっくり休ませる時間を作ってみてください。
③ 疲れているときこそ睡眠を優先する
身体のために、
「ストレッチしなきゃ」
「運動しなきゃ」
「筋トレしなきゃ」
と頑張っている方もいらっしゃいます。
もちろん身体を動かすことは大切です。
しかし、すでに身体が疲れているときには、頑張って何かをするよりも、しっかり休むことが必要な場合もあります。
💡 せるり流ワンポイント
身体のために何かしようと思うと、ついつい「何をすればいいんだろう?」と考えてしまいます。
でも、
“何かをすること”だけがセルフケアではありません。
疲れている日は早めに寝る。
予定を少し減らす。
ゆっくりお風呂に入る。
そんな**「身体が回復する時間を作ること」も立派なセルフケア**です😊
腰痛・肩こりが続くなら「痛い場所」だけを見ないことも大切
セルフケアをしても腰痛や肩こりが続く場合には、痛い場所だけに原因を求めないことも大切です。
例えば肩こりでも、肩だけではなく、
胸まわり
肩甲骨
背中
腕
呼吸
普段の姿勢や生活習慣
など、さまざまな要素が関係していることがあります。
腰痛でも同じです。
股関節や臀部、大腿部、背中など、身体全体の動きが関係していることがあります。
せるり療法院では、痛い場所だけを施術するのではなく、身体全体の滑走性・連動性・協調性や防御反応などを確認しながら、
「なぜその場所に負担が集中しているのか?」
を考えていきます。
まとめ|夏の終わりこそ身体を回復させる時間を
夏の終わりに感じる腰痛や肩こり、身体のだるさは、
「冷房のせい」
「夏バテだから」
という一つの理由だけで説明できるとは限りません。
冷房の中で過ごす時間、睡眠、水分、活動量、同じ姿勢など、夏の間に起きたさまざまな変化が積み重なっていることもあります。
そんなときに大切なのは、
「痛いからそこを何とかしなきゃ!」
と焦ることではありません。
まずは少し身体を動かす。
水分をとる。
ゆっくりお風呂に入る。
そして、しっかり眠る。
夏の間、暑さに対応しながら頑張ってきた身体に、少しだけ回復する時間を作ってあげてください😊
それでも腰痛や肩こりがなかなか改善しない場合には、
「なぜその場所に負担が集中しているのか?」
という視点から身体を見直してみることも大切です。

